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邦題のつけ方いろいろ 『007慰めの報酬』 

映画を見ると、たまに邦題の意味が不明な場合がある。

今回観にいったのは 『007 慰めの報酬』 。
映画自体の感想は
面 白 か っ た 。
ぜひ観にいってください。
daniel.jpg



閑話休題。

この 『慰めの報酬』 であるが、
洋題は[Quantum of Solace]となっている。
30984_normal.jpg


Solace は 慰め なので問題ないんだけれど
問題は Quantum の訳し方なのだった。

ちなみに私はこの邦題が最低だとか、そんなことを言いたいわけではなく
むしろかなり健闘しているほうだと思っている。

で、 Quantum だが、辞書ではまず 「量」 と出てくる。
Quantum of XXX は XXXの量(分量)。
例)
Quantum of radiation (放射量)

Quantum of Solace は 『慰めの分量』 。
確かに復讐した(*)ことで得られた慰めの量は果たしてどうだったのか
というような題名に見えなくもない。

でも Quantum にはもうひとつ意味がある。

「分け前」という意味。

これは映画を見るとわかるけれど、ちょっとピタッとくる。
(*)ボンドが本当に復讐のためだけに動いていたかは
観る人によって異なると思う

けれど、ボンドガールのカミーユが復讐のために動いているのは確か。

カミーユとボンドとで協力してそれぞれの仕事をこなし
そこから得られた慰めを互いに分かち合った
と言えなくもない。
オルガとダニエル


さらに先ほど書いたように、ボンドが任務遂行と復讐と
どちらにどのぐらい比重をおいていたかは観る人の判断にゆだねられているわけだけど
任務遂行によって得られた慰めという意味で 分け前 なのかもしれない
とか考えると、深い、深い。

こんなふうに、たまに洋題では複数の意味を含んだ単語を厳選して使っている。
それを邦題にしようと思うとひと苦労なわけだ。


『慰めの報酬』って響きはなんだかかっこいい。

でも、『慰めの報酬』ってなんだろうか。

慰めの量
慰めの分け前
このふたつから「報酬」はどのように導き出されたのか。

日本語って難しくって 「の」 は何なのか考えてしまう。

 慰めを求めたことによる報酬
 慰めという報酬
 慰めたことによって得た報酬(カミーユを指導していたからね)
 ・・・

解釈いろいろ。
そういえば、カミーユからのねぎらいの言葉があった。

「あなたを自由にしてあげたい」

あれも慰めの分け前、慰めという報酬か。

いろいろですね、いろいろ。

今回の邦題は上手いようなわからないような・・・・
いえ、やはり上手なのでしょうね。
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[ 2009/01/30 22:00 ] 映画の話 | トラックバック(-) | コメント(-)